
1920年代以降、ドイツの美術学校バウハウスや建築家ル・コルビュジエなどに端を発するモダニズムの波は、北欧各国にも押し寄せました。
デザイン界におけるモダニズムとは、工業製品や建築の合理性を追求し、生産効率と機能の向上を目指す運動で、20世紀前半の工業化とともに世界中に広まっていきました。
ただし合理性を追求するうちに豊かな伝統や地域色が失われてしまうことも多かったのです。
しかし北欧では、モダニズムを消化しながらも、それを北欧の生活感覚や伝統的なもの作りと融合させることに成功しました。
質素倹約の精神に、あらかじめ合理志向が含まれていたことも一因でしょう。
この過程を経て独自のスタイルが洗練され、1950年代前後に多くの優れた家具デザイナーが現れて、北欧家具の黄金時代が到来したのです。